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2010-03-03

泣くという行為

泣くという行為を観察してみると、面白いですね。
感情(嬉しい・楽しい・悲しい・苦しい・怖い・怒り)の表出であるとともに、「イヤだ」という強い拒否を表す「意思」の表現法の一つでもあるのだと思います。

先日、飼い犬の散歩に出かけようとして、偶然家の前を通りかかった親子連れに出会った時のこと。

3~4歳の女の子が、母親に手をひかれながら大きな声をあげて泣いています。きっとその女の子は、少し前からぐずって泣いていたのでしょう。
母親はたしなめるように何やら言葉を掛けているのですが、それでも子供は泣きやまない様子。

ところが私が連れているトイプードルを見ると、一瞬のうちに泣きやんだのです。
「ほら、そんな大きな声で泣いたら、ワンちゃんがびっくりするじゃないの・・」と、母親はたしなめるように声を掛けます。

立ち止まって犬を見ている間、泣きやむ女の子。

私が玄関のフェンスを閉めて歩き出すと同時に、少女も母親に手をひかれて歩き出しました。
そして少し行ったところで、思い出したかのように、彼女はまた泣き出しました。

きっとその子は、小さな可愛い犬の姿に注意を向けた途端、それまでの不快な感情を忘れたのでしょうね。
ところが、一旦泣きやんだ後、また彼女は泣き出してしまいました。

自分の欲求や怒りだけでなく、悲しみの表現としての「泣く」という行為。
まだまだ感情のコントロールが上手くできない幼児期は、ただ「泣きやみなさい」というだけではなく、泣かなくて済む条件を整えてあげるということも大切なのですね。
子供と一緒に親もまた、成長発達の道をたどるのだということを改めて感じた日でした。

*** ***

大人になると、号泣するような場面はそれほど多くはありません。
成長して、感情のコントロールが上手く出来るようになったといえる半面、感情を無理に押し込めて抑圧してしまっている場合もあります。

そうした場合、泣くという行為自体が、ストレスの発散によい影響を与えることもあります。
「泣くだけ泣いてスッキリした!」ということ、経験したことがあるはずです。

よく言われる「ポジティブシンキング」ですが、口で言うほど簡単なことではないように思います。
無理やりポジティブに考えようとして、感情を抑圧することにより、かえってストレスを生じさせてしまうことがあるからです。

自分の心の声をよく聴いて、それを客観視することで、ネガティブな感情をプラスに変えていく方向性も見えてきます。
生来の気質や性格を変えることはできませんが、自分の考え方の癖や行動は変えることができるそうです。

子供は感情表現がストレートですが、大人は頑張って無理を重ねてしまいがち。
時々立ち止まって、心身のバランスがとれているかどうかを確認したいものです。



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